ダイビングスタイルについて
うなりざきのダイビングスタイルは、基本的にアンカリングでのダイビングですが、ゲストの少ない時などはドリフトダイビングも行います。
1日のスケジュールは、朝8:45(時期により変更する場合もあります)が集合時間で9:00にダイビングボートは出航します。
1ダイブ終了後、近くの港や無人島、波のない湾内などでランチタイムをとり、2ダイブ目を終了してから帰港します。3ダイブに参加される場合は、宿には戻らずに船を乗り換えて再出航します。
2ダイブ終了後の帰港時間は、近いポイントの場合は15:00から15:30くらいで、3ダイブ終了後の帰港時間は、17:30から18:30となります。
到着日ダイビングのご案内
−午後から2ダイブ希望のお客様−
石垣発9時30分までの便にご乗船頂けましたら、午後から2ダイブ可能です。
しかし、下記の場合は14時頃からの1ダイブの参加になります。
・全てのボートが遠出している場合
・ゲストが多くボート定員を超えてしまう場合
・天候不良により、上原便欠航にて大原着となった場合
−午後から1ダイブ希望のお客様−
石垣発11時の便までにご乗船頂ければ、1ダイブ可能です。
天候によりダイビングの予定が早まった場合や上原港欠航の場合は、
到着日のダイビングは、参加して頂けない場合がございますのでご了承下さい。
[ 所有船 ]
ダイビング参加する前に
1.体調は良好ですか?
日程が短いからといって、無理をしてダイビングに参加しても良いことはありません。
結局、船酔いしたり、耳抜きができなかったりする場合が大半です。
無理をして強行するより、体調の悪い時は、きっぱり止める勇気を持つことがダイバーとしての常識です。
2.薬品の使用やアルコールが、ダイビング前には厳禁なのはご存知ですか?
初心者講習にて必ず勉強するはずなのですが、ダイビング前のアルコールは、心臓麻痺や減圧症、窒素酔いを誘発する可能性が高く、万一、傷害がでてしまった場合はご本人も生死の危険に曝されるだけではなく、他のダイバーへも大変迷惑となりますので絶対にお止め下さい。
うなりざきでは、飲酒されている方のダイビング参加を、お断り致しますのでご了承下さい。
薬の服用に関しても、高圧下での副作用がよく解明されていないのが実状です。酔い止めは成分上問題ないとされていますが、その他の薬の服用はお薦めできません。前項でも述べたように薬が必要な体調の時は、ダイビングをやめた方が賢明です。
ボートに乗船したら
1.ボートに乗船したら、タンクが用意されているので器材のセッティングを行います。
2.残圧のチェック(170気圧から180気圧)。もし、それ以下の残圧の場合にはスタッフに申し出てタンクを交換してもらいましょう。
3.次に器材のチェックも行います。この時点で忘れ物があればスタッフに申し出て下さい。
また、ダイビングのブランクがあり、器材のセッティングをすっかり忘れてしまったり、自信がない場合も、遠慮せずにスタッフに声をかけて下さい。もし、器材に不調があった際にも同様にスタッフに申し出て下さい。船には常に予備の器材があります。
4.ウエイトの準備
器材のセッティングが終ったら、次にウエイトを確保します。ウエイトはボートに常備してありますので、ベルトの長さも含めて適正なウエイトを用意しましょう。尚、うなりざきのタンクは全てアルミタンクです。普段、スチールを使用している場合は、プラスして用意します。不明な場合はスタッフに相談してから決めましょう。
5.ボートが出航したら、船のヘリには絶対に腰掛けないで下さい。特に波のある時は、落水の危険があります。また、むやみにボート内での移動も避けましょう。ゆれている時は、怪我する危険がありますので、一個所に座っている方が安定します。
ポイントに着いたら
1.スタッフよりチーム分けをよく聞き、ガイドは誰なのか覚えましょう。
2.各チームごとに、ブリーフィングを行います。
3.エントリー、エキジットの方法、集合場所、ポイントの概略、潮の流れ、水深に関して、潜水時間、緊急の場合の方法、その他の注意事項などを説明しますので、よく聞きましょう。
ダイビング全般
バディチェックは各自で必ずしましょう。
アンカリングの場合
1.エントリーをする時は、ボートの最後尾にあるステップ(ラダー)を利用します。
スティングレイ以外のボートでは、バックロールエントリーはしないで下さい。高さがあるので危険です。
レギュレーターをくわえてエントリーしたら、BCのエアを抜いて即潜降します。
ブランクがあったり、耳抜きが不安な方は、潜降ロープを用意していますので使用して下さい。尚、流れがある場合は必ず潜降ロープを使用して下さい。水面にいる時が一番流されます。万一、潜降ロープをつかみ損ねたら、慌てずに水面にあるカレントラインにつかまり、一度ボートに戻ります。
2.スティングレイの場合のエントリーは、バックロールエントリーになります。
初めて経験する方は、必ずスタッフに申し出て下さい。
エントリーする時は、レギュレーターをくわえ、マスクをしっかりおさえて最後に自分のエントリーする場所に他のダイバーがいないことを確かめてからエントリーします。
3.水中では、ガイドを追い越したり、あまり離れないようにしましょう。また水深もガイドより浅すぎたり深すぎたりすると、魚を見逃すことになります。ガイドと同じ水深を保ちましょう。
4.残圧のチェックは、ガイドもチェックしますが、基本的には自己申告です。ブリーフィングをよく聞いて、70気圧と50気圧で申告して下さい。(ハンドシグナルにて)最低残圧は40気圧とします。
5.浮上する時には、浮上速度をゆっくりと、また頭上にも注意しましょう。ステップの下に入り込んでしまうと頭をぶつけたりして危険です。また、いかなる水深でも浮上途中では5mでの安全停止の習慣をつけましょう。
6.エキジットする場合
ステップをしっかりつかんだら、BCにエアを入れます。ステップの一番下の段に膝をついてフィンを外します。もしくは、そのまま立ち上がりフィンを外します。
波がある場合は、スタッフがサポートしますので、何も外さずに這い上がるようにして素早くエキジットします。また、自分の前に他のダイバーがエキジット中であれば、ステップをつかんだまま、前のダイバーが上がりきるまで待ちましょう。真下にいると、前のダイバーがバランスを崩した時に倒れてきて危険です。
ドリフトダイビングの場合
1.器材の装着をしたら、ボートの後尾に集合します。
ドリフトダイビングでも、はじめはアンカーリングをして潜降ロープも用意します。
ポイントによっては、アンカーリングをしないでエントリーする場合がありますが、その場合は、器材を装着したら、ボート後尾に集合し、そこで3点セットも全て装着します。グループごとに一斉にエントリーしますので、万一、耳抜きができなかったり、うまく潜降できなかった場合はどうすればよいのかを、ブリーフィングの時に必ず確認して下さい。
ウエイトの付け忘れや、バルブの開け忘れがないように、よくチェックして下さい。
2.水中に集合したら、ガイドの指示を待ちます。勝手に泳いで行かないようにしましょう。
全員が集合したら移動を開始しますが、全員が集合できない場合はすぐにガイドが浮上のサインを出しますので、その時は速やかに浮上をして下さい。
3.残圧のチェックは、アンカーリングの場合と同様ですが、ポイントや海況により申告する残圧が変る場合がありますので、ブリーフィングをよく聞き、確認をしておきましょう。
4.浮上の時には、ガイドがフロートを先に上げます。ガイドを中心に離れすぎないように気をつけます。浮上速度に気をつけてゆっくり浮上を開始したら、水深5mにて安全停止をしましょう。
安全停止時間は、ガイドが指示します。
5.水面に浮上したら、まずBCにエアを入れ浮力の確保をします。レギュレーターは、外さずにくわえたままにしておきましょう。特に波がある場合はスノーケルへの交換は避けます。
ボートが来るまでは、バラバラにならずにガイドを中心にして離れずに待ちましょう。
6.ボートへのエキジット
ボートが近づいてきたら、一番近い方から順番にエキジットします。その際に、ステップに顔や頭をぶつけないように気をつけて下さい。また、エキジットは、ステップをしっかりつかんだあとは何も外さずに(マスク、レギ、フィン)そのまま這い上がるようにして素早くエキジットします。
前のダイバーが、完全にエキジットしてから上がるようにします。ボートが揺れた時に倒れてくると、タンクが頭や額にぶつかり危険です。
また、カメラやビデオをお持ちの方は、エキジットする際に船上スタッフに渡して下さい。ステップの所に置いたままにすると、次に波が来た時に気がつかないうちに流されてしまう可能性があります。
7.エキジット後は
ボートは移動をしているので、揺れています。器材の解除はせずに、おろしたタンクはバルブを閉めてパージボタンからエアを抜いたら、横に倒して置きましょう。解除は波のない所に移動して停泊してから行います。
緊急事態に備えて
1.流れがあるポイントで、エントリーやエキジットの時に万一流されてしまったら・・
- ボートからは、1端をボートに固定したロープを流れに沿って必ず流してあります。これをカレントラインと呼びます。
- まず、慌てずに、水面にあるカレントラインを探してつかみます。あとはボートまでカレントラインにそって戻ります。もし、カレントラインよりも更に流れの下手に流されてしまったら、慌てずに水面に戻り、BCにエアを入れて浮力の確保をしたらそのまま流されます。ウエイトは捨てて下さい。レギュレーターは残圧があればくわえていましょう。なければスノーケルに交換します。
- ダイバーを全員エキジットさせた後、ピックアップに向かいますが、自分の位置を常に知らせる為に、シグナルフロートやシグナルホーン、シグナルミラーの携帯をお薦めします。ガイドが一緒に流された場合は、ガイドが緊急用に常に携帯していますので、ガイドから離れないようにしてください。
- 流されない為には、ブリーフィングでの注意事項をしっかりと聞いて、エントリー、エキジットの際には、必ずロープを使用し離さないようにしましょう。
2.ガイドとはぐれてしまったら…
- 動き周らずに、その場で1分待ちます。1分経ってもガイドと会う事ができなければ、浮上速度と水面の安全(ボートの音がしたら浮上は待ちます)に気をつけながら浮上を開始しましょう。
- 水面に出たらBCにエアを入れ、浮力の確保をします。うなりざきのボートが確認できる場合はそのまま水面を泳いでボートに上がりましょう。再潜降は絶対にしないで下さい。ガイドもあなたを探しているはずですから。
3.水中で吐きたくなったら・・
- 船酔いや波酔いでダイビング中に気分が悪くなり、吐きたくなったら、レギュレーターを外して吐き、またレギをくわえますが、タイミングを間違うと水を飲み危険です。自信のない場合はレギを無理に外さないで、くわえたまま吐きましょう。パージボタンで吐瀉物を排出できます。
4.BCの操作を間違えて、急浮上してしまったら・・
- 浮上中に絶対に呼吸を止めてはいけません!水面まで浮上してしまったら、落ち着いて再潜降すればいいことです。
5.水中で足がケイレンしたら・・
- 決して、揉んではいけません。さらに攣ってしまいます。
- ふくらはぎがほとんどですが、ケイレンした方のフィンの先端をもって足を伸ばし、ゆっくり手前にひっぱります。強からず弱からずの力の入れ方で、反動をつけて引っ張るより、ゆっくりじわじわと手前に引き寄せたほうが良いでしょう。(ストレッチのように)ケイレンが治っても、また力を入れればケイレンが起こります。それ以上、ダイビングは続けずに、浮上した方が無難でしょう。また、浮上するまでもケイレンした方の足には、できるだけ力を入れずに(キックせずに)リラックスさせましょう。
6.水中でレギ呼吸の度に水が入ってきたら・・
- 慌てて水面に飛び出してはいけません。
- 水は入ってくるものの、呼吸は普通にできる、という場合は慌てずにガイドに知らせます。また、水の量が多くて、呼吸もしずらい、という状況でしたら、ただちにオクトパスに交換します。このような場合も考えて、オクトパスは自分の予備レギにもなりますので、常備しておきましょう。
7.自分のバディがいない!
- 落ち着いて、360度見まわしましょう。次に自分より下方、水面も見回します。ここまで15秒もあれば確認できます。それでも見つからない時は、ガイドに知らせましょう。
マンタウオッチングのために
マンタポイント(鹿ノ川中ノ瀬、マンタスクランブル)では、多くのダイバーが、マンタを見るために潜っています。以下のマナーを守りみんなが安全に楽しくマンタウオッチングできるようにしましょう。
- 1.マンタを絶対に追いかけない!
- 追えばマンタは逃げてしまいます。1人のダイバーが追いかけたために、みんなが迷惑します。マンタを見たい気持ちはみんな同じです。
- 2.マンタが近づいても触らないでネ。
- 優雅に泳いでいたマンタが、触ったために一瞬で逃げてしまう、ということにならないようにしましょう。
- 3.マンタを上から見ない。
- ダイバーが中層にいるのを嫌がります。マンタが現れたら、近くの根につかまりマンタが近づいてくれるのを待ちます。
お互いに譲り合いながら、上記のマナーを守れば、マンタはずーっと目の前で遊んでくれます。
また、マンタスクランブルでは、沢山のダイバーが潜っています。ガイドを間違えないようにしましょう。万一、迷子になり浮上しなければならない場合は、水面の安全確認を充分にして下さい。マンタも多いけどボートの往来も激しい所です。
装備とオペレーション
現在、ダイビングチームうなりざきでは、
- 各船全部に純酸素とAEDを装備
- 船舶無線の装備
- 衛星通信を利用した船舶自動位置計測及び自動航路図表示システムを装備
- プロペラのないウオータージェット推進エンジンの装備
- 各種緊急事態用装備の常備
- 潜行・浮上用ロープ、カレントロープ、ダブルアンカー、海底固定ワイヤー、船上スタッフ
など、日々の安全対策の工夫を行なっております。